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銀河鉄道の夜


人間社会が少々嫌になる時、本に返れば良いような気がする。

自分自身の未熟さがたまらなく、うっとおしい!
そんな時も「本」がある。

「孤独を楽しめ」と小さな頃から姉によく、言われた。
あの頃、私は9さい、姉は22さいだった。

姉は本を読み出すと止まらなくて、小さな私がうっとおしかったのか、
本屋で適当に書物を選ばせると、トットト部屋で本を読み漁る。

私は一人で本を読む以外なかった。
母も兄もいない姉と二人だけの生活。

体を壊して薬局に行くとそこのおじさんが
「あんたらは、片輪だけの自転車みたいなもんや」と言われた。

22さいの姉と9歳の私達姉妹の生活が始まったのは
戦争も終わり世の中がどうにか落ち着いてきた昭和33年頃の話です。

つづく・・・





銀河鉄道の夜の世界へさっ、行こう!!

  
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by yukiwaa | 2008-09-26 20:56 | 生きものいきいき