着物のおもいで
二階へ洗濯物を干しに行く時、織り部屋へ行くとき、十兵衛は何時も先回りして着いてきます。
<ひっつき虫の十兵衛>です。

昨日は「織り教室」で朝の6時に起きてから、フル回転でした。
教室は朝の10時半から3時頃までですが、お昼が1時間お休みです。
4時間弱で仕立て上げるのは、私には至難の業でしたがーーー「出来ました!!」大き目のカバンです。



横にある赤い帆布を裏生地に出来たら~しっかりするし、元気が出るかと~~
思っているのですが、纏るには固いでしょうか?
51cm×90cmの生地を織り上げました。
マチは14cm取り、出来上がりは35cm×41cmぐらいですね。
今回はポイントに横糸に鎌倉のトランプさんから頂いた糸を入れただけで、後は銘仙の着物生地です。
2枚の着物を解き、糸を始末して、アイロンをかけ、ローリングカッターと専用の物差し(カッタ-の刃が入る溝がついている)で着物地を切りました。
袖が4枚分、襟とおくみがが着物1枚分近く使いました。
もう、10年近く煩っている義兄。仕事一途に本家を支えてきたお兄さんです。
4年ほど前からは寝たきりになり、病院生活になりました。
初めの頃は家の近くの病院でしたが、転移で今は「北山」の方へいきまいた。
それでもお姉さんは毎日の様に病院通いをしてます。
その病院通いに大きめのカバンが欲しかったようです。それで、私が織って仕立てることにしたのです。
長いこと、ご苦労様!の気持ちと
女として、女房として、家業を手伝いながら、お兄さんにソコまで出来る古い家に育ったお姉さんに敬服です。


この着物たち、お姉さんが和裁を習っていた時に縫い上げたものでした。とても思い入れがあるのでは?と思いながら、着物地を損ねないように織り上げました。
「コートまで、縫ったら、お見合いがきて、結婚したんよ!(笑)」と言われてました。
姉さんの歴史の一ページの着物ですね。
by yukiwaa | 2010-05-18 14:42 | 織りものゆたゆた | Trackback | Comments(8)

色々な気持ちが織り込まれたバック
彼女はきっと喜ばれますヨ。

元の着物地の柄と織り地が両方見比べられて、「へぇ~こんな柄になるんだ!」と楽しませていただいています。 バッグの織り地のバランス、とてもいいですね! そして・・・持ち主であるお姉様の歴史をひとつひとつ大切にしながら・・・のyukiwaaさんのお仕事に感服しています。
次の作品も楽しみにしていますね♪
褒めていただいて~~嬉しいです♪♪
義姉はもう、70は過ぎているのですが、とても元気で遠くまででも何処までも自転車で走ってます。
お肉を食べないの元気なのか、負けそうです、、
早く裏をつけないと、、持っていけないですね。
喜んでくれたら嬉しいのですが。
色々ご親切にありがとうございました。
一つ出来たので、次に気持ちは、、、いやっ!もう次にも~織りをしてる人って案外「せっかち」かもしれないですね。
薄い羽裏等は絣の様に麻の糸に入れ込んでいくのです、素敵ですよ!それもやってみたいです、時間が~~
これからも宜しく!!

私の浅い経験からのタダの言葉なので、事情も何もつかめずに
書いてますので、、、的確がどうかは?ですよ。
どちらにしろ、頑張れ~~~
素敵なバッグもできあがったんですね・・・
織りのことは、本当にわからないのですが
yukiwaaさんのブログはしっかり読んでます
ひっつき虫の十兵衛がいるだけでもいいですよ!
わたしもだれかにひっついてもらいたいもの(笑)
復活(笑)ですか?
たみさんには十兵衛と同歳(失礼!)の可愛いお孫さんもいて、それに可愛い娘さん、何時でも会いに来られて、お母さんと一緒!と言う感じですよ。
我が家の息子達は「愛想なし息子」ですから~~十兵衛だけですね。構っても、良いのは。
ありがとう!励みになります。