渋くてきれい・・・はんなり

 色々な場面で「色見」を決める事がある・・・店をする時に包装紙の色を決めた。
 店の内装の床や壁の色を決める・・・店のサービスカードやその他のカードの色も決める。
 お店の雰囲気を作る・・エプロンの色・・
 勿論、洋服を買うときにも色を決める。

 --ある日の京都新聞よりーーー

 昨今は「はんなり」の言葉を使う人が少なくなってきているが、昔は京都の
 人同士の会話では 「はんなり」がお互いに納得できる言葉として、
 いとも軽やかに日常的に使われていたと 聞いている。
  一歩私が携わる唐紙の仕事の中では今も「はんなり」を多用している。
 特に唐紙の色合いにおいて、例えば「はんなりした色やなぁ」と思わず発する
 感嘆詞の使い方である。私の場合は茶系統の中間色に発する時が多い。

 このはんなりした色づくりのポイントは、赤、青、黄色、の三原色の
 色使いである。
 このシンプルな色の微妙な組み合わせで、明るい色から渋い色まで、
 あらゆる色合いに手加減で調色するのである。これは唐長独特のシンプルな
 調合方法であるが、シンプルゆえに、色センスの確かさが問われる。
  私はこの様な色づくりが気に入っているが、今は色数が豊富な絵の具が
 あって、思う色を合理的に作れるかもしれないが、これらを混ぜ合わせると、
 色がどうも冴えないような気がするのである。
  一方、これらの三原色はどれもお互いに色調がはっきりしていて、
  どれも鮮やかである。
 それらを混ぜ合わせると、当然の事ながら途端に渋みが増してくる。
 しかし見た目は渋くとも、もとの綺麗な三原色が残っている。
 この様な色使いで唐紙を作ってきた父ならばこその「はんなり」は
 「渋くてきれい」なのである。

  「はんなり」を「渋くてきれい」と言われた千田堅吉氏(著書に京都・
 唐紙屋長右エ門の仕事)のお父様。

 「はんなり」と言う事は一言では充分に言い尽くせない言葉で、説明するほど、
 分からない言葉であるが・・

ーーーーーーーーー京都新聞よりーーーーー

  色の事をこの様な言葉を使って表していてのかと驚いたのと、「渋くてきれい」は私が
 好きな色の世界のように思え驚いて読みました。
 
    いままで「はんなり」をこの様に使ったのは始めて知りました。
  面白いですねっ!
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by yukiwaa | 2013-03-06 20:34 | 織りものゆたゆた | Trackback | Comments(0)

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