死者からの眼差し

昨日は甥っ子の一周忌でした。

私が京都に住んでいるので、福井にお墓はあるのですが、生前「京都にお墓を」と母は遺言の様に言っていて、兄は結構迷ったらしいのですが、やはり母の気持ちや私と仲の良かった姉の気持ちを汲んでくれて、京都にお墓を建てました。

それからは嫁いだ姉の家庭も京都の同じ場所で墓を建てました。結局、私の身内は全て「京都」に来ることになりました。

昨年亡くなった甥も京都で眠っています。
46歳という若い年齢での別れは、残された者に戸惑や喪失感を大きく感じさせました。

今回の震災での多くの人たちが別れを経験しました。

お寺さんの説法を聞きました。

死者と生者で交わされる心の会話のお話であり、死者は今は「仏様」ななり、大きな目で生者を包み込み見つめてくれている・・・と言う話ですした。
心の会話では生前のわだかまりや悲しい出来事も全て無くなり、生者と会話することができる。

「それなら、帰ってきてほしい、新幹線に乗ってでも、、」と私が言うと
兄が「ほんまやなぁ~一度ぐらい帰ってきてもいいなぁ」と呟いた。

兄は孫が出来て少し優しくなった。

母や姉達に孫を見せたい気持ちだろう。
私も二人の息子が頑張っている姿を誰よりも母や姉達に見て欲しい。
そして、「よく、此処までがんばったね」と声をかけて欲しい。
甘えたな末っ子のままで母や姉たちに会いたい!!

甥っ子も同じ気持ちでいるだろう!
「あんたはそっちにお母さんもお父さんもいるから、甘えているんだろうな」と声をかけた。

残されたものが亡くなったものと会話する・・・大事な時間でした。

被災地でも位牌や仏壇を探す婦人の姿がありました。

<大切な人の死はそうしつとであると同時に、新たな出会いでもある。死は決して絶望だけではない。死者とのコミニュケーションを通じて、人間は新しい人生を生きる事が出来る。そんな姿を死者は暖かく見つめてくれる。
死者と一緒に僕たちは生きているのだ。>京都新聞、北海道大准教授著。

これを読んだ矢先の事でした。

彼らは私たちを暖かく見守っていてくれる。彼ら死者から私たちは「力」をえているのですね。
それだからこそ、我々生者は諦めてはいけないのです。


鎌倉のトランプさんのブログから~~

『明日世界が滅びるとしても今日あなたはリンゴの木を植える!』
開高健が生前いろいろなところで書かれた彼の一番大切な言葉だったようです。

とても好きな言葉になりました。
死者に報いる為にも、我々は~~~。
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by yukiwaa | 2011-04-18 09:24 | 生きものいきいき | Comments(8)

Commented by saheizi-inokori at 2011-04-18 09:28
今朝はいつもより仏壇に手を合わせる時間が長かったのです。
父母、祖母、妻、義母、、皆の名を呼んで子供たち孫たち、被災地の人たち、福島の人たちのことをよろしく頼むとお願いしました。
Commented by antsuan at 2011-04-18 10:14
そう、私も毎朝、仏様と御話をしています。
死者と云うよりも自分のこころの中に住むようになった人と云った感じです。
Commented by yukiwaa at 2011-04-18 20:59
佐平次さん!こんばんわ。
確かに、仏様にお願いするのはおかど違いなんでしょうが、願ってしまいますね。
歳でしょうか、お願いする人が増えました。
彼らが生きていたら、今の日本の状態を如何感じたことでしょうか?
Commented by yukiwaa at 2011-04-18 21:02
あっちゃん!こんばんわ。
気持ちの中に生きている人たちっていますね。その人たちから「力」を得てい居るように思います。
我が家は長男ではないので、仏壇はないのですが、やはり心で願っています。
如何にかしてほしい!!東北の自然界。
Commented by 鎌倉トランプ at 2011-04-18 22:08 x
そうですか!、、
もう1年ですか!、、

手を合わせながら、、
話しながら、、
生きている私達は毎日、、「リンゴの木を植えましょう!」
Commented by yukiwaa at 2011-04-19 22:48
トランプさん!こんばんわ。
そうです、もう1年です。早いです。
平成11年に母が亡くなってから、ズート別れが続いています。

でも、生きている私たちは明日に繫がらんと、、、(リンゴの木を植えましょう!)・・と思います。
Commented by kaorise at 2011-04-22 01:21
>死者と一緒に僕たちは生きているのだ。

同感です、、、。
自分のなかにご先祖さまがおられて、折に触れてあれやこれやと、教えてくれたり、
時代の社会制度の中でなし得なかった事、口惜しかった事まで、
人間くさく語ってくれる気がします。
私自身のなやみや気付きを通してですが、、
辛くてもご先祖様は生きてくれた、この命があなたさまの努力の証、
といつも感謝でいっぱいになります。
Commented by yukiwaa at 2011-04-22 19:51
kaoriseさん!こんばんわ。
何時も心の中に、私には姉がいて、(姉は一生独身で、歳の離れた妹は子供のようにみえていたのか、)色々教わりました。母からも人生の厳しさを教わりました。今でも、心の肥やしになってます。
死者と一緒に生きているんでしょうね。

震災で亡くなられ方も多くのモノを残されているでしょう、彼らは繫がっているんでしょうね。そして我々は彼らから「力」を得ている。・・・そう思います。